大手コンビニの新事業さえも、支える基盤をつくる。

最近、スマホをいつ買い換えました?

定期的に新しいスマホが世の中へ出るように、ビジネスの世界で使われるPCやサーバ、さらにOSも日々、新しいものが開発されています。古いままでは製造元のベンダーの保守期限が切れてしまい、故障やセキュリティに問題が見つかった際、すぐに対応してもらえないリスクがあるため、企業も5年間に一度くらいのペースで買い換えを行っているのです。このタイミングで、「これまで使ってきたシステムをもっと使いやすくしよう」と、一緒にシステムも新しくすることが多くあります。今回、お伝えする大手コンビニのプロジェクトも、そのひとつ。ICはインフラ構築の一部となる「運用ジョブ」の開発を主に担当し、上流工程の要件定義から設計、開発、テスト、リリースまでを行いました。このプロジェクトについて、Kさんに話を聞いてみましょう。

 

どのタイミングで、何をどの順番で、自動的に動かすのか。

まず「運用ジョブって何だろう?」という感じだと思います。企業のシステムを円滑に運用し続けるためには毎日、貯まったデータを他のシステムと連携させたり、データベースのバックアップを取ったりなど定期的なメンテナンスが必要不可欠です。しかし、これらの作業はシステムがあまり使われていない深夜や早朝に行うことが多いため、人が行うのは大変。そのため、決めたタイミングで、決めた順番でプログラムを自動的に動かす「運用ジョブ」というものを開発して対応しているのです。さらに運用ジョブは、システムのアクシデントをあらかじめ想定して開発し、万が一のときに被害を最小限に抑える役目も果たします。つまり、運用ジョブの開発は、システム全体の動きを正確に理解して行う必要があり、止まることなく動き続けることを求められるシステムでは、とても重要なのです。

 

 

大きな期待に応えられる経験とノウハウを、日々の業務で養っていた。

実は、このプロジェクトは、事前にとても重要であることが世間に公表されていました。大手コンビニは、ただシステムを新しくするだけでなく、Webサイトで商品を買えるようにするという事業拡大も目的としていたからです。よって、インフラ側でも新事業に対応するとともに、高いレベルで安定したシステム稼働を求められることが想定できました。でも不安はまったくなく、十分に期待に応えられる自信があったのです。なぜなら、旧システムの保守運用を担当しており、どんな課題があるかを知っているのはもちろん、どのように変えていきたいかについても考えていたからです。特に気になっていたのは、運用ジョブが動いている最中にアクシデントが起きたとき、ログを見ても「処理を実行しました…エラーが起きました」のように、どこが原因なのかが明確に分からなかったこと。これにより、原因を解析して解決するのに時間がかかっていました。結果、システムを止める時間が長くなってしまうため、コンビニの事業に影響が出る可能性さえあったのです。そこで今回、ログに何が起きていたかが分かりやすいようにするのをコンセプトに開発を行ったのです。

 

一番大切なのは、自分は何ができるのか。

プロジェクトが大きくなるほど、関わる人は多くなります。技術力や経験、考え方、仕事の仕方、立場も、人それぞれです。そのなかで与えられた仕事をやるのはもちろん、自分たちの立場だからできる働きを良い方向に活かすことが大切と考えています。大手コンビニ向けのプロジェクトであれば、自分たちは保守運用を担当してきた経験と立場がありました。だから、ただつくり上げればいいだけでなく、将来システムが動き続けることを誰より想像して、プロジェクトへ改善を提案。大多数に賛成されない意見も、実際に大変さを経験した自分たちだからこそ言いました。結果、お客様には想いが伝わり、距離がもっと近くなる。さらに自分たちだからできることが増えて、全体をもっと良い方向へ調整できるようになっていくのです。

このプロジェクトだけでなく、システムエンジニアの仕事って「何かに貢献したい」、「喜んでもらいたい」気持ちが根幹だと感じています。そして、お客様の要望をきちっと叶えるモノづくりをする上でもコミュニケーションは大切であり、どこまで気を利かせられるか、期待にどれだけプラスアルファができるかが大事だと思っているのです。特にインフラ構築の仕事は、ずっとシステムを使い続けてもらう保守運用を考えることが必須にため、お客様と長い期間にわたり付き合うことができます。だから、周りのことを考えて、周りとのやり取りを活かして仕事がしたい方には、面白い仕事ではないでしょうか。